一般的に外壁のメンテナンスは10年から20年の間には1回ぐらい必要と言われています。特に窯業系サイディングの場合には表面の塗装や外壁のつなぎ目の劣化などもあるので注意が必要です。家の作りについては、昭和っぽい家から、平成っぽい家、令和っぽい家という風に、外観で印象が違います。築年数が経った家でも外壁塗装のやり方によって今風でおしゃれな家に仕上げることもできます。迷う場合には、家の色は大きくは変えずに、今の色を活かすクリア塗装がおすすめで、結構おしゃれと評判です。
この記事のポイント
外壁のデザインや色合いにはその時代の流行り廃りがある
かなり築年数が経っても、家の外観をおしゃれにすることは可能です。実際、昭和に建てられた住宅でも、平成以降の物件よりセンスを感じさせるケースが多くあります。なぜなら、外壁に関しては時代ごとの流行り廃りがあるからです。そう言われると、過去に建てられた家は不利だと感じる人もいるでしょう。外壁塗装は後から変更できるので、その考えは間違いです。塗り直しによって外観をアップデートしているケースは珍しくありません。昭和の時代に最先端だったデザインも、現代では古臭いものに見えてしまいます。しかし、外壁塗装の更新によって現代風のテイストに生まれ変わるのです。これは決して難しいことではなく、リフォームなどの際に普通に行われていることです。重要なのはトレンドを見極める姿勢であり、それを自分の住まいに反映して行こうとする意欲がポイントになります。このトレンドを知るには新築の住まいをチェックすることが一番です。たとえば、その建築を行った企業にリフォームの話を持ちかけるという手段もあるでしょう。住宅展示会に多く出席しているうちに、どのようなセンスが必要なのか分かるようになっていきます。とにかく自宅を古臭いと感じても、改善の余地があることを覚えておきましょう。
新築時の外壁の風合いを残して塗装することも可能
住まいの外壁を現代風にアレンジできることが分かっても、なかなかその一歩を踏み出せない人もいます。これまで付き合ってきた家の外観に馴染みがあると、そう簡単に変更する気にはなれないのです。特に、家族と一緒に歩んできた仲間として住まいを認識しているなら、それを裏切るような行為に思えるかもしれません。このようなケースの解決策として、新築だった頃の風合いを残すという手段があります。具体的な方法は二つあるので、好きな方を選ぶと良いでしょう。一つ目の方法は透明塗料を使うというものです。文字どおりクリアな塗料であるため、その下にある塗料を完全に消すことはありません。ある程度は見えるため、全く新しい状態になるわけではありません。少なくとも一見したときに、自分の住まいだと判別できる程度には特徴が残ります。二つ目は外壁の全面塗りを避けることです。外壁塗装といっても、必ずしも全面に対して行う必要はないからです。修繕が必要だと感じる箇所を特定しそこの柄模様だけをかえるという選択肢もあります。そうすると必然的に一部は昔の風合いが残ることになるでしょう。そこが古くなったらまた塗装を行うというように、段階的に進めていけば違和感が少なくて済みます。
築年数が経ち、塗装を依頼する人の多くの人が明るい色を希望
ここまでの説明だけだと、各自が好きな色に変更しているとイメージできるでしょう。確かにアレンジする色に制限はありませんが、そこに一定の傾向が見えることも確かです。築年数が進んでいると、外壁はくすんで黒に近い色になっていきます。それを覆い隠すために、あえて暗い色を選ぶ人もいますが大半はそうではありません。主流となっているのは明るい色であり、まさに新築のときの状態に戻すことを理想とする人が多いです。明るい色だと、外壁の汚れが隠れないのではないかと感じる人もいます。しかし、事前に清掃をしっかり行って外壁の汚れを落とすため、そういった心配はしなくても大丈夫です。明るい色でもしっかりなじみますし、補修が必要な部分があれば事前に行ってくれます。外壁はまさに家の顔であり、住んでいる人のイメージにまで繋がります。よって清潔で明るい状態にしておくことが望ましく、住んでいる人たちの気持ちも晴れやかになるのです。これから色を選ぼうとしているなら、白系のものを中心に検討すると後悔が少なくて済みます。そのうえで黒系が良いなら、理由を明らかにしたうえで選択しても構いません。大切なのは多くの人が希望する色とその理由を知っておくことです。
おしゃれな家の外壁をネットで調べて塗装やさんに相談を!
外壁をおしゃれにしたいと思っても、具体的な手段がわからないという人も多いです。DIYで実施しようとする人もいますが、よほど腕に自信が無い限りやめた方が良いでしょう。なぜなら外壁塗装はとても専門性が高い作業であり、高度なスキルやノウハウがないと困難だからです。
素直に専門家に任せることが得策であり、やり直しなどの手間を考えると時間の短縮にもなります。そう聞かされても探し方がわからないという人も少なくありません。以前は街中を歩きまわって調べる必要がありましたか、現在ではインターネットを活用して探せます。しかも塗装を専門に行っている業者もあり、たいていはホームページ上に過去の実績を掲載しているのです。そこにある写真を見れば、どのような施工をしてもらえるのかイメージが可能です。実際に相談してみると、仕上がりについて詳しい説明を聞けるでしょう。現地でチェックしてもらった方が確実ですが、それに抵抗を覚える人もいます。このような場合は、まず自宅の写真を撮って業者に送ってみるのが効率的です。どのような仕上がりになるのかメールなどで回答をもらうのです。この際ペイントソフトなどを使って家のイメージ図を作ってくれる業者もいます。
屋根やサッシとのバランスも考えて外壁と屋根を一緒に塗装工事がお勧め
外壁だけをおしゃれにしても、全体的にアンバランスであれば意味がありません。塗装だけを施した結果、そのような事態になるケースが多く見受けられます。このリスクを小さくしたいなら、屋根やサッシなども改善する方向で検討すると良いでしょう。それらも一緒に塗装を施せば、うまく調和がとれた状態になります。なぜなら、計画の段階でカラーリングに統一性を持たせられるからです。たとえば外壁をグレー系にするなら、屋根を黒にするなど類似色にするという手があります。もし屋根が白い状態だと外壁はくすんで見えてしまうでしょう。家全体をしっかり観察することで配色について考えやすくなります。
一緒に塗装工事をするメリットはこれだけではありません。依頼する業者にもよりますが、屋根塗装(修理)と外壁塗装セットにすることでたいていは割引をしてもらえます。この理由として大きいのは、いくつかの作業を省略できることです。高所で色を塗る場合、そこに届くだけの足場を組まなければなりません。後から他の部分を塗るなら、この作業がもう一回発生してしまいます。その分だけコストがかかり、トータルの費用は高くなるということです。よって、支出を気にする人ほど、一緒に実施する前提で考えた方が良いでしょう。