屋根の耐用年数は何年？どんな塗装や補修が必要か解説

屋根の耐用年数は何年くらいなのか、カラーベスト（コロニアル）平型化粧スレート屋根、ガルバニウム鋼板、瓦屋根についてそれぞれ解説します。どんな塗装や補修が必要か、メンテナンスについてもご参考になりますと幸いです。

家の屋根の耐用年数、メンテナンス時期とは

畳や襖やクロスやクッションフロアや障子や外壁やサッシ窓やフローリングやトイレやキッチンやバスルームや洗面化粧台など、定期的なメンテナンス・リフォーム工事が必要な場所は住宅の中に数え切れないほどありますが、一軒家の場合は屋根のメンテナンスも必要不可欠です。

経年劣化や直射日光による日焼けや大震災に伴う亀裂や豪雪による重みや大雨・強風による影響や湿度の高さなど、ありとあらゆるダメージを受ける場所であるため、常にチェックして定期的に補修工事を施す必要があります。

水分を含んで湿気を帯びるとコケやカビが生えてきて見た目も悪くなりますし、建物内部に雨水が侵入して雨漏りする危険とも隣り合わせです。家が湿気だらけになれば断熱性能が弱まり快適な暮らしも脅かされますし、シロアリやダニなどの害虫が大発生したりなど、二次的な問題に発展する可能性もあります。家屋としての価値も見た目の美しさも住宅の機能も安全性も快適性も奪われてしまうリスクをはらんでいますので、たかが劣化と軽視して放置するのは絶対にNGです。

ひび割れや色褪せや変形などの違和感を覚えたときがメンテナンス時期です。屋根の耐用年数や補修工事にかかる費用は種類によって異なりますので、事前にリサーチをして業者選びは慎重に行うべきです。

カラーベスト（コロニアル）平型化粧スレート屋根の耐用年数

カラーベストとは「平型化粧スレート」のことで、屋根材の一種です。セメント、けい砂を原料とし、繊維で補強してできているもので、ケイミューが製造している「コロニアル」などが日本の住宅で最も使用されています。

カラーベストは、カラーベストの耐用年数は20～35年程度で、日焼けによる色褪せやコケの増殖や水分を帯びたことによる膨らみやひび割れや反り返りや釘の飛び出しや物理的な破損など、劣化の種類は多岐にわたります。カラーベストの中にもいろいろな種類やグレードがありますが、何とか持つのが20年くらいであり、一般的には10年に一度は点検が必要で、点検で問題があれば修繕や塗装などが必要と言われています。

傷んだカラーベスト屋根をそのまま放っておくと、色褪せが目立つだけでなく、構造的にも板金内が水分に侵食されて全体的に腐っていく可能性が高いです。建物内部の断熱材なども劣化して、ある日突然雨漏りが発生したりするリスクがあります。寿命を延ばすためには定期的な塗装工事が必要となり、住宅環境やその土地の特徴や建具の素材や築年数に応じて最適な塗料を選び、丁寧に塗装を施すことにより、真夏の強い紫外線や雨水や強風や雪や地震や台風や湿気などの外的なダメージから大切な家を保護することが出来ます。外壁塗装工事や屋根塗装工事はDIY感覚でセルフで出来てしまいそうというイメージを抱かれがちですが、屋根の耐用年数と家屋の寿命年数を延ばして安全性・利便性を確実に確保したいなら、百戦錬磨高い技術力と幅広い知識と豊富な経験と専門的な資格を有している、プロフェッショナルな専門業者に依頼すべきです。塗装工事は気温や天候に左右される作業ですので、早めに計画を立てて業者選びも早めにやっておきましょう。

ガルバニウム鋼板の屋根の耐用年数

ガルバニウム鋼板屋根の耐用年数は30～50年程度で、他の種類に比べて少し長めですが、メーカーや業者は責任を背負う立場であるため少し短めの年数で表示しているケースが多いです。

表示されている年数よりも少し長めという感覚を持てばOKですが、だからといって油断は大敵です。定期的なメンテナンス作業は怠らず、屋根の状態を常にチェックすることが安心安全な暮らしに直結します。ガルバニウム鋼板の劣化の症状の特徴についてですが、錆びて脆くなることによる破損がほとんどです。硬くて丈夫で頼もしいガルバニウム鋼板も、酸化して錆びてしまえば様々な能力を失い家を守るための力も無くなってしまいます。海が近くにあったり雨水が直接当たらなかったり植物が多く茂っていたり平べったい建物だったりする場合は、錆びつきやすい傾向にあります。近くに海があれば塩害の被害にあいますし、雨が降っても雨が当たらない家は外側に付着した汚れが雨水に流されずとどまるのですぐに錆が発生します。平べったい家は水たまりが出来やすいのがネックになり、植物が多いと葉っぱや木の摩擦がダメージとなり劣化をはやめます。環境によっても劣化のスピードが違いますので、その点にも配慮しながら見守りましょう。

瓦屋根の耐用年数

瓦屋根の耐用年数は50～60年程度と言われており、最も丈夫で長持ちする寿命年数に優れた屋根材であると言っても過言ではありません。セメント瓦よりも日本瓦の方が耐用年数は長めです。劣化が目立ちにくく細かい部分の破損やひび割れや色褪せや変形や反り返りや膨らみを見逃してしまいがちですので、業者に依頼して定期的にメンテナンスをしてもらうのがベストです。

メンテナンス作業だけならリフォーム工事のように費用がかさむこともありませんし、安全性を確保して安心できる生活を送るためには背に腹は代えられないでしょう。見た目的には問題がなくても、内部のルーフィングの部分が劣化している可能性があるため、その場合はルーフィングを交換するための工事が必要です。ルーフィングの交換をすれば耐用年数はさらに延びますし、プロに頻繁にチェックしてもらっているから大丈夫という安心感も得られるはずです。木材の日本家屋は経年劣化が進みやすい傾向にありますが、屋根だけは丈夫でトラブルが少ないという家が数多く存在します。外壁や内装や外構や床材や壁材など、その他の部分にも目を向けてきちんとチェック・把握をしてトータル的なメンテナンスを心がけることが大事です。

メーカー推奨の屋根・外壁のメンテナンス時期には必ず点検を

コンセント増設や畳の張替えや外壁塗装やキッチンの蛇口交換や間取りの変更やトイレの便器交換やエアコンの取り付けなど、プロの手に頼らず自分でDIY感覚で簡単に終わらせることが出来そうだけど、実際は高い技術力や専門知識や専門資格やコツやテクニックが必要で、素人が手を出すべきではない作業はたくさんあります。

屋根の補修作業・メンテナンスもその最たるものです。ホームセンターなどで道具を買い揃えるのも大変ですし、作業場所の確保や養生作業などの手間も膨大で物理的負担は計り知れません。失敗する可能性もありますし、高い場所から落下して怪我をするリスクもつきまとう危険な作業でもあります。

自分を過信して安易に手を出さず、専門業者に依頼してトータルサービスと手厚いサポートを受けるのが賢い選択です。耐用年数はメーカー推奨のメンテナンス時期や業者のアドバイスによって違いますので、期間を守りメンテナンスの時期が来たら必ず安全性を高めるために点検をしてもらいましょう。自分で勝手に判断して点検を見送ったり作業を怠ったりするのはご法度です。かかりつけ医ならぬかかりつけの専門業者を見つけて、問題が発生したらすぐに相談できる環境を作っておくと安心です。