外壁に使われている壁材の種類や特徴、メンテナンスについて解説します。窯業系サイディング、タイル貼り、ガルバリウム鋼板の外壁について特徴を紹介し、外壁の塗装やメンテナンスなどをしないとどのようなデメリットが生じるのか考えてみましょう。できるだけ長く雨漏りなどをしないような整備が理想です。
この記事のポイント
外壁の種類
外壁塗装に関連して窯業系サイディングとタイルの違いを知っておくと良いでしょう。両方とも建築材料として使用されるものですが、その特徴や種類は異なります。
窯業系サイディングは、セラミックスやセメントなどの素材を用いた外壁材で、木材や金属などの他の材料と比較して、耐久性や断熱性さらには防火性に優れています。デザイン性が高く様々な色や模様、質感を持つことができます。窯業系サイディングには、以下のような種類があります。
セラミックサイディングとは素材にセラミックスを使用したもので、非常に高い耐久性を持っています。後は色や形状のバリエーションが豊富です。
セメントサイディングは素材にセメントを使用したもので、耐久性や防火性に優れています。また、比較的安価でデザイン性も高いため、一般的によく使われています。
グラスサイディングは素材にガラスを使用したもので、透明感があり、デザイン性が高いです。しかし、セラミックサイディングやセメントサイディングと比べると、耐久性がやや劣ります。
タイルは、セラミックスやガラスあるいは天然石などを素材とした壁面材や床材で、サイズや形状そして色や模様などがバリエーション豊富なことが特徴です。また防水性や耐久性が高いことに加えて汚れにくくメンテナンスがしやすいことから、キッチンやバスルームなどの水まわりの壁面や床材としてよく使われます。
窯業系サイディングは定期的に塗装が必要
窯業系サイディングにおいてコーティングやシーリングは、外壁材の保護や美観を維持するために重要な役割を担っています。
コーティングとは、外壁材表面に塗布する塗料のことで、窯業系サイディングに使用する場合は、さまざまな効果を期待できるコーティング剤が考えられるでしょう。代表的なものとしては以下のようなものがあります。
- シリコンは耐候性や耐汚染性に優れ、サイディング表面の劣化を防ぐ効果があります。
- フッ素は汚れやカビ、苔の付着を防ぐ効果があり、美観を維持することが可能です。
- ウレタンは耐久性や耐候性に優れ、色褪せを防ぐ効果があります。
シーリングとは窯業系サイディングの板と板の間やサイディングと建物の接合部など、隙間を埋めるための材料のことで、雨水や風雪などの侵入を防ぐ効果があるわけです。代表的な材料としては、以下のようなものがあります。この場合には定期的に専門の会社に見てもらうことが大事になります。
- シリコン系は耐候性や耐久性に優れ弾力性があるため、隙間をしっかりと埋めることができます。
- ポリウレタンは柔軟性に優れているのが特徴です。
- シーリング材料は、窯業系のサイディングと建物の接合部の劣化や老朽化に伴い、ひび割れが発生するため定期的な補修が必要です。
I-PRO株式会社では、この中でもさらに耐久性が高く、汚れにも強いように、「屋根外壁、光触媒プレミアムコート4回塗り特別プラン」を用意しています。
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イロハトの屋根・外壁塗装
外壁がタイル貼りは高耐久でメンテナンスまでの期間が長い
タイルを使用した外壁の特徴は、以下のようなものがあります。耐久性が高いことがまず考えられるわけです。タイルは耐久性が高く、腐食や変形に加えて色褪せが起こりにくいため、長期間使用することができます。また耐火性にも優れているため、火災時にも安全性が高いという特徴があります。
施工性が高いことにも注目しておきましょう。タイルは施工前にデザインやカラーを選ぶことができ、設計性に優れた外観を実現することができます。タイル貼りは比較的軽量で設置が容易であるため、施工期間を短縮することができます。
メンテナンスが容易なことも見逃すことができません。タイル貼りは、表面が滑らかで汚れがつきにくいためメンテナンスが容易です。またタイルには機械的なダメージが起こりにくいため、建物の劣化を防ぐことができます。
防音性が高いことも副産物として挙げられます。タイルは密度が高く、壁面に響く音を抑える効果があります。そのため建物内部の静音性を高めることが可能です。
防水性が高いノーメリットの1つといえます。タイルは、耐久性に優れた素材であるため、防水性にも優れています。そのため、雨水などの水分から建物を保護することができます。高耐久な点は間違いありませんが、クリア塗装をすることでよりメンテナンスまでの期間が長くなるでしょう。
ガルバニウム鋼板は金属で劣化しにくい
ガルバニウムの鋼板は、鋼板に亜鉛メッキを施すことで作られます。この亜鉛メッキにより、鋼板の表面が保護され、耐腐食性や耐久性が向上します。そのため、ガルバニウム鋼板は金属としては比較的劣化しにくいと言えます。
例えば、長期間使い続けてもほとんど問題ないことが多く次回のメンテナンスまでは20年位間をあけても問題ないケースが多いのが特徴かもしれません。それに加えて雨風にも強いのが特徴です。特に台風などが頻繁に起こる地域等は雨風により外壁が、ボロボロになりやすいかもしれないです。ですが、この素材を使うことで台風が来ても安心と言っても良いかもしれません。
しかし、劣化が完全に起こり得ないわけではありません。亜鉛メッキは、時間が経過するにつれて徐々に劣化していきます。ガルバニウム鋼板には耐久性に優れた特性がある一方で、表面が傷ついた場合には錆びやすくなるという特徴もあります。そのため、適切なメンテナンスを行うことが重要です。
ガルバニウム鋼板の耐久性は使用環境によって異なるため建物の外壁材として使用する場合には、現地の気象条件や塩分の含有量などを考慮して、プロなどに相談することで適切な設計や施工を行う必要があります。
外壁とコーキング剤に合わせたメンテナンスが重要
外壁とコーキング剤に合わせたメンテナンスが必要な理由は、以下のようなものがあります。
まずは雨水の侵入を防ぐことが大事ですが、外壁は建物の防水性を確保するために重要な役割を果たしていることを理解しておくべきです。しかし、壁に傷や劣化が生じると、雨水などの水が侵入しやすくなり、建物の劣化を促進させる原因となります。そのため、定期的なメンテナンスが必要です。
壁が傷んでいると、建物の外観が損なわれる可能性があります。特に、建物の表面に変色やカビ、汚れが付着している場合には、そのまま放置しておくと、見た目が悪くなるだけでなく、耐久性も低下することがあります。そのため、定期的な清掃やメンテナンスが必要です。
建物の外の壁メンテナンスを怠ると、修復や取り替えなどの大規模な工事が必要になることがあります。そのため、つなぎ目も含めて定期的なメンテナンスを行うことで、建物の劣化を抑え、コストを抑えることが可能です。
壁やコーキング剤のメンテナンスは、建物の寿命を延ばすためにも非常に重要な作業です。建物の外壁やコーキング剤の状態を定期的に確認し、必要に応じて適切なメンテナンスを行うことが、快適で安全な住環境を保つために必要です。最終的には専門家にお願いすることが大事になるでしょう。