屋根の塗装の工程とは？工期やどんな準備・施工を行うか解説

屋根の塗装工事を行う時の手順・工程

屋根の塗装工事は、複数の会社を見つけて見積もりを依頼することから始めます。訪問営業によるセールスは悪質な会社もあるので注意が必要、巧みな営業トークで騙されないためにも数社に見積もりを依頼して相場を把握することが大切です。見積もりは現地での調査により確定した金額を導き出しますが、一括見積もりサイトを使う場合は現地での調査が含まれませんので、確定した金額ではありません。ただ、一括見積もりは依頼先の良し悪しをつかむことができる方法でもあり、スピーディーでかつ丁寧な対応をしている会社を数社選んで自宅に出張して貰う、その中で対応が良くて価格が手ごろな会社など、ご納得した上で決めることをおすすめします。

なお、屋根塗装工事の調査は、梯子などを使い実際にその場所の劣化状況を調べる必要があります。依頼者が直接梯子で上に行くとなると事故などのリスクがあるので、見積もりを作成する担当者が写真を撮影してくれます。中にはドローンを使って現状を見せてくれる会社もあります。作業工程は、足場の設置・高圧洗浄・鉄部塗装・下塗り・タスペーサーの設置・中塗り・上塗り、そして足場の解体といった流れになり天候にもよりますが10日前後で完了します。

必要な作業を把握するために屋根点検＆現地調査は必須

屋根は外壁とは異なり劣化状況が分かりにくいので、実際に上に登って点検や調査を行い損傷している部分の度合いなどを調べることが重要です。外壁などの場合も、庭などから見ても分かりにくい高所部分は写真や動画などを撮影して見積もりの際にそれを見せてくれる会社が一般的、現状がどのようになっているのか伝えることでお客さんも塗装や補修が必要であることを実感できます。

仮に、業者の担当者が屋根の上に一人で登ってひび割れている損傷している個所が多いので補修と塗装が必要、口頭でいわれても納得できない人もいますし、逆に専門家の話なので多分それが正しいだろう、このような解釈で依頼してしまう人もいるなど様々です。知り合いなど信頼できる会社ならそれでも良いけれども、基本的に塗装を依頼する側は状況が分かりませんので、劣化具合などを把握できるよう写真や動画などの材料は必要です。

最近の住宅は3階建てなど地上から高い場所に屋根がある家も多くなっているので、素人が上に上がることはとても危険、専門家が梯子を使って劣化状況の調査と損傷している部分の点検などを行い、それを証明するための写真などの材料を基にして見積もりを作るのが一般的なやり方です。

屋根の状況を報告し、洗浄・塗装・工事の打ち合わせ

見積もりを作るときには、屋根の寸法を計測して塗装面積を割り出して見積もりを作ることもできますが、これはあくまでも塗装のみの場合であり屋根塗装工事は劣化している屋根をメンテナンスすること、塗料を使い塗り替えて機能性を新築のときと同じ状態に戻す、このような重要役割があります。そのため、屋根の状況を見積もりに反映させることが重要です。

見積もりを作成するときは、担当者が自宅の屋根に上がって現状での状況写真や動画などを通じて説明してくれます。鉄部にサビが生じていることもあるので、このサビをきれいに落として下地を整えてから塗装します、など屋根の状況に応じた対応を細かく説明してくれる会社を選ぶと安心に繋がります。このように、屋根の補修などを明確にすることで改善しなければならない点が見えて来るので、メンテナンス費用が分かります。

後は、屋根塗装に使うペンキの色決めなどを行います。それと、事前に予算を伝えておくことも大切です。予算に応じて利用できる塗料の種類も変わるので、見積もりを依頼するときには予算を伝えておきましょう。それと、施工期間は屋根のみの場合なら10日前後ですが、これは天候などにより長くなることもあるので雨が多い季節などは注意が必要です。

屋根・外壁工事契約から挨拶回り・着工へ

各社から見積もりが提出されて、その内容についての説明を受けた後は業者を1社に絞り込みの段階に入ります。金額だけでなく、見積もりの内容について詳しく説明してくれる、提案力があり色々なことを教えてくれるなどの営業マンは安心感があります。接客マナーが良く信頼できる営業マンがいる会社なら安心ですし、値引き交渉も可能なケースがあるので契約する前に値引きについての相談をするのもおすすめです。

1社に絞り込んだら、その会社と工事契約を結びます。契約を締結した後は、値引きなどができませんし追加工事も難しくなるのでこれらは基本的に契約前に完了させることが大切です。契約が完了すると工事日程が組まれて足場の搬入と設置工事が始まりますが、着工前に隣近所への挨拶回りが行われます。挨拶回りは塗装会社の責任者などが、工事内容の説明と作業時間および期間などについて説明を行ってくれますが、このとき同行しても良いですし全て任せてしまうことも可能です。

足場を設置した後は、高圧洗浄などを行う前に養生を設置します。これは高圧洗浄により汚れなどが周囲に飛び散ることを防止するために必要になるもの、周囲の家の洗濯物などが汚れないようにするための重要な設備です。

工事完了、ご報告、点検

一連の作業が終わると、塗装会社の責任者が依頼者に対して工事完了の報告が行われます。これは着工から約２週間の期間を経たときに行われるものですが、塗装した後はそれを乾燥させなければならないので、基本的に雨が降っているときと塗装後に雨の予報があるときなどは延期されることもあり、雨が続くような季節になると期間が長引くこともあります。

屋根塗装が終わった後は、施工後の屋根の写真を撮影して依頼者に状況報告をします。この屋根の写真はビフォーアフターのように、施工前と完了後の2つを見比べることができるようになるので、施工品質の確認にも役立ちますし屋根塗装したことできれいになったことはもちろん、機能性が高くなった証にもなるなど安心感を得ることができます。

基本的に、施主は屋根の上に上がって点検することはできないので屋根の写真を撮影するわけですが、点検は現場の責任者が行うのが一般的です。点検を行い不備がある場所が見つかったときは補修するなどの対応が行われ、完全に完了になると足場を撤去してご精算といった流れになります。なお、支払いは現金で行うケースもありますので、事前に支払い方法を確認しておくことは大切です。工事完了が近づいた段階で用意しておきましょう。