アスファルト防水とは?
アスファルト防水は、防水工事の中でよく利用される方法です。合成繊維不織布にアスファルトを含浸させコーティングを施したルーフィング(シート状の材料)を張り重ねて形成する工事のことをいいます。
アスファルト防水の各工法
アスファルト防水にはアスファルト防水には熱工法・トーチ工法・常温工法があります。メリット・デメリットも含めてこれらの工法を解説いたします。
常温工法(冷工法)
常温工法は、ルーフィングシートの裏面に自着層と呼ばれるゴムアスファルトの粘着層をコーティングし、複数枚を交互に張り合わせていく工法です。
メリット
火を使用しないことから、熱や臭いが発生しません。環境への配慮だけでなく、安全性も優れているのが特徴です。
デメリット
熱を使用する他の工法と比べると防水層の密着度が劣ります。そのため、防水効果が低くくなってしまう可能性があるのです。
トーチ工法
トーチバーナーと呼ばれるバーナーを使用する工法です。ルーフィングシートの裏面と下地をアスファルトをあぶり溶かしながら貼り重ねます。
メリット
シートを隙間なく癒着することができ、高い防水効果を発揮します。また、施工中に煙が出ず臭いも少ないので周辺に迷惑をかけることもありません。費用も安いため、民間工事でよく採用されます。
デメリット
火器を使用するため、付近に燃えやすいものがある場合は施工ができません。広い場所でないと施工できないのが欠点です。
熱工法
熱を加えて溶かしたアスファルトを使用し、2枚から4枚のルーフィングシートを積み重ね、防水層を作る工法です。
メリット
防水工事における日本の歴史において、熱工法は100年もの歴史があります。そのため、ノウハウが積み重ねられたとても信頼性の高い工法です。
デメリット
アスファルトを大きな窯で熱して溶かすため、独特の臭い煙が発生します。火災リスクもあり熱工法を採用する工事は減ってきています。
工事の流れ
アスファルト防水の工事は3週間ほどで完了します。
工事はまず、既存の劣化部分を撤去し下地調整を始めるところから入ります。また、雨漏りもしないように仮防水もします。
最後にルーフィングシートを貼っていきます。防水材を保護するトップコートを塗って工事は完了です。
まとめ
今回は防水工事の工法であるアスファルト防水を解説いたしました。雨漏りなどが心配な場合は防水工事をご検討ください。