和瓦は日本瓦とも呼ばれ、粘土を使って焼き上げた瓦です。
釉薬を使って表面をコーティングした瓦と、無釉薬の素焼き瓦の2種類に大別されます。
産出している地方によって名前が付けられたり使用する粘土や焼成温度によって特徴が異なったりと、実はとても奥が深いもの。
今回は和瓦の中でも有名な日本三大瓦とそのメンテナンス方法ををご紹介させていただきます(*’▽’)
和瓦(J形)の紹介
●三州瓦
愛知県西三河地方で産出されている三州瓦
良質な粘土に恵まれただけでなく、物流の利便性が高いため国内シェアのほとんどを占めています。
実はあなたのお住まいにも三州瓦が使用されているかもしれませんね。
●石州瓦
島根県の石見地方で生産されているのが三州瓦や淡路瓦よりも薄くて軽い石州瓦
出雲地方の来待(きまち)石を釉薬に使用することで独特な赤褐色をしており「赤瓦」とも呼ばれます。
積雪の多い地方で親しまれ一帯が赤い屋根という地域もあるようです。
●淡路瓦
兵庫県淡路地方で生産されている淡路瓦
粒子が細かい「なめ土」を使用し特徴的な銀色をした瓦です。
キメの細かい淡路瓦は通気性・耐火性・耐久性に優れており、特にいぶし瓦の生産量は全国一を誇ります。
和瓦のメンテナンス方法
粘土を焼いて形成されている和瓦・洋瓦は塗装を行う必要がありません。
もともと釉薬によって色をつけられるものもありますし、燻されて色をつけられるものもあります。
その他、焼くことで粘土の色の変化を楽しむ製法は窯変という製法も。
これらの瓦も色褪せはしますが、それによって瓦自体がだめになってしまうことはありません。
いぶし瓦などは色褪せで渋い銀色に変化していくので経年による変化を楽しむ方もいらっしゃいます。
劣化こそ遅く寿命が長い和瓦・洋瓦ですが、だからと言ってメンテナンスが不要というわけではないのです…
1.瓦のずれ・割れ
瓦は1枚ずつ噛み合わせながら葺いていきます。
時間の経過で徐々に瓦がぶつかりあって角が丸くなるとずれが大きくなり、地震や台風時に瓦のめくれや落下事故を起こす危険性が高くなります。
ずれや割れが1か所でもあれば被害を起こす可能性は高まりますので、割れた瓦は差し替え、ずれは定期的に修正していく必要があります。
和瓦はほとんど同じ形、サイズとなっています。
寿命も長く、同じ形・サイズ・色の瓦が見つかりやすいというのは瓦のメリットですね♪
ただし瓦の交換が難しい場合はコーキングで補修したり、補修個所があまりに多い場合は葺き替え工事が必要になることもあります。
2.棟補修
漆喰は瓦の固定や棟からの雨水浸入を防ぐため棟に施されているのですが、こちらは経年劣化によって割れや剥がれを起こしてしまいます。
10年程度での点検と漆喰詰め直し工事をご検討ください。
棟に歪みや湾曲がみられる場合は棟をいちから積み直す必要があります。
屋根の頂点にあたる棟は特に強風や地震の影響を大きく受けます。
漆喰が剥がれていないか、瓦が落ちてきた等の不具合が生じていないかは台風や地震後に都度チェックしましょう。
最後に
瓦ごとの特性を把握し、どのようなメンテナンスを行うことで長く使用できるのかを考えていくのが屋根業者です。
屋根業者に求められるのは多くの知識と将来を見据えた適切なメンテナンスのご提案、そして正しい施工です。
お家に関してどのような補修・メンテナンスを行うべきかお悩みの方
施工費用に関するご相談やご質問がございましたら10,000の施工実績を持つ当店へお問い合わせください(*’▽’)
当店は埼玉県上尾市を中心に屋根工事やリフォーム施工、塗り替え、屋根火災保険修理を行っております。
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