トタン屋根は防水性があり、不燃材料なので火災の延焼を防ぐことができ、軽量なので構造に負担をかけず、施工がしやすく低価格なので普及が進んだ葺き方です。
一方、欠点もあり、サビがつきやすいので一定期間ごとに塗装替えが必要となり、塗装するときにサビ止めが必要となるので手間がかかります。
また、暑さの影響を受けやすいので屋根裏には断熱措置が必要となり、小屋裏の通気も十分に行わなければなりません。
トタンは薄くて硬い材料であるために、雨が降ったときに雨音が響きやすく、大雨の時はうるさく感じることもあります。
現在はトタン屋根よりも性能に優れた鉄板系の屋根材も普及しているので、家族が暮らす母屋の屋根材としては使用しないほうが無難です。
しかし、人が生活しない車庫や物置などの屋根としては、トタン屋根は現在でも利用する価値があります。
トタン屋根の利点は低価格なことで、お金をかけられない建物を葺く材料として重宝します。
トタン屋根を含めた鉄板系の屋根材は横葺きとすることができるので、デザイン性に優れ、瓦棒葺きとすることで勾配の緩い屋根を作ることができるのです。