方形屋根は勾配屋根の中で、4面に同じ勾配の付いた屋根のことです。
4面からで耐風性に優れている、
南面が大きいわけではないので、ソーラーパネルの設置には不向き、
棟の数が多いので、雨漏れの危険性がある、
以上の特徴を持つのが方形屋根です。
屋根を方形にするには、その階の平面が正方形である必要があります。
長方形の平面に対して無理に方形屋根をかけるわけには行きません。
方形屋根は一部の住宅に用いられる他、お寺のお堂などに見られる屋根です。
日本では建築物の意匠は非対称形が美しいとされ、どの方向から見ても対称形の方形屋根は、頻繁に用いられる屋根ではありません。
方形屋根の特殊形としては、八角形の屋根があります。
日本武道館が有名で、八方に同じ勾配の屋根が伸びています。
方形屋根は造られる国によっても勾配や形状が異なります。
日本の方形屋根は、勾配が緩やかで、先端の反りも目立ったものではありません。
アジア大陸や東南アジアの国々では、同じ方形屋根を用いても、屋根の勾配は急で、先端もするどく反っています。
屋根の意匠は、形は同じでも勾配や反りに違いが見られます。
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