前回まで屋根の事についていかがでしたでしょうか?
形やカラーなど、見た目で選ばれることが多い屋根ですが、その性能に着目すると、耐久性や断熱性などで様々な特徴があります。
今回着目したいのは、屋根の「軽さ」。
軽量な屋根を採用することにメリットを紹介します。
1、地震の被害が減る
地震が発生したとき、建物は重心が高いほど激しく揺れ、重心が低いほど揺れを抑えることができます。
重い荷物を腕で抱えるのと、頭の上に載せるのでは頭の上にのせたほうがバランスを崩しやすいのと同じで、屋根と建物の関係も同じで、屋根が軽いほど揺れを小さくすることができ、地震の被害を減少させることができます。
2、設計の自由度を高める
1枚あたりの屋根材の重さは数百グラム程度ですが、屋根全体に敷き詰めるととても重くなります。
そのため、重い屋根材を使用する場合にはその重さに耐えるだけの壁の面積、柱の本数が必要となってきます。
逆に言えば、屋根が軽いほど壁の面積や柱の本数は少なく済むので、設計の自由度を高めることができます。
3、環境への負担が少ない
屋根が軽量ということは、それを工事現場まで運ぶエネルギーも少なくて済むということであり、環境への負担を小さくすることができます。
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