一戸建ての一般的な木造家屋などでは、工事のための足場を設置するのにも敷地が狭く、家屋の構造も複雑であることが多いため、枠組足場資材を使うことに困難が伴うことが多くあります。
そこで、たった一本のハンマーを使ってブラケットを差し込んで組み立てる組み立て法のクサビ式足場が考えられて、狭い敷地で作業する場合に使用されるようになったのです。
盛替えや組み換えの作業も簡単にできる上に、家屋のさまざまに複雑な形にも容易に合わせることが出来るのが、クサビ式足場の最も優れている点でしょう。
従来から低層住宅に設置する住宅用の足場では一番作業もしやすく、値段も抑えられるのでよく使われているのですが、今では規制緩和により中層住宅や高層住宅などにも多く使われるようになっています。
耐久性能が高く、施工の手間が掛からないことも大きなメリットであるため、ますますクサビ式足場の活躍の場は広がっているのです。
このように、高いところの作業では、足場が職人さんの仕事のしやすい環境をつくるので、足場の組み立て方法も見積もりのときに聞いておくのが大切かもしれません。