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はかま腰屋根とは?メリット・デメリットも含めて解説

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はかま腰屋根とは?

はかま腰屋根とは切妻屋根の妻側に屋根上部から少しだけ屋根面を設けた屋根のことを指します。はかま腰屋根という名称は、袴をはいたときの姿に似ていることからきているそうです。

一般に三角屋根として知られている切妻屋根や寄棟屋根は街中でも見かけますが、はかま腰屋根はあまり見かけることはない珍しい屋根でもあります。

はかま腰屋根の呼び方

あまり街中では見かけないはかま腰屋根ですが、『半切妻』、『ドイツ破風』、『隅切り』などといった別名を持っています。隅切りの名称は、屋根の端である妻を切ったことから隅切と呼ばれるようになったそうです。

また、ドイツ破風と呼ばれる理由は、ドイツでも古い木造建築に多いところから名前がきているそうです。ドイツでも珍しい形状の屋根になってきているそうです。

はかま腰屋根が一般建築に使用される理由

建物を建てる際には高さや斜線制限があることがあります。その場合、屋根の先端を切ることで建築基準法で定められた高さを抑えることができるのです。

はかま腰屋根は家の面積を抑えることなく、高さを調節することができる屋根なのです。

はかま腰屋根のメリット

はかま屋根の最大のメリットは、先ほども書いたように道路斜線制限をクリアしやすい面にあるでしょう。建築基準法には、前面道路の反対側の境界線から一定の勾配の斜線内に建築物をたてなくてはならない規則があります。

この規則を設けることで、道路の日光や採光、通風を確保して周辺の環境に圧迫感を与えないよう配慮しているのです。

はかま腰屋根は、この斜線制限をクリアするために利用されることが多くあります。

屋根の隅を切ることにより、斜線制限に合わせて建物を後退させたり、2階の間取りを狭くする必要がなくなります。

そのため、お客様の要望に近い室内空間をはかま腰屋根を利用することで作ることができるのです。

はかま腰屋根のデメリット

はかま腰屋根はその形状から雨漏りしやすいといわれています。

妻側の屋根の一部が水平になるため、そこを流れた雨が軒天や破風に直接かかります。そのため、その部分が他の屋根に比べて傷みやすくなってしまうのです。

まとめ

はかま腰屋根は傾斜制限をクリアし、要望に近い室内空間を実現させるのにぴったりな屋根といえます。ですが、その反面、妻の屋根の一部が水平になるため雨漏りをしやすくなるデメリットな部分も抱えています。トラブルが起きやすい屋根ですので、こまめなメンテナンスが必要な屋根でもあるのです。