建物は風雨に晒され、年月を減るごとに劣化していきます。
中でも場所によって特に劣化が激しい箇所があり、そのひとつが窓回りです。
窓回りは、ひび割れが出やすい箇所として知られているのですが、その理由としてはアルミサッシが熱で膨張して、逃げ道として壁にひびが入るためです。
太陽光で建物に熱が蓄えられるのですが、金属であるアルミは熱伝導率が高く、余計に高温になります。
そうして膨張した結果、壁を押し広げるような力が働くのです。
また、サッシ周りの出窓の重さから壁に負担がかかり、ヒビが入ることもあります。
というのも出窓部分の荷重は地面に向かってかかるわけですが、その下には支えとなる柱がないので、出窓と建物のつなぎ目である壁に負担がかかるのです。
他の理由をあげるとすれば、窓は毎日換気をしたり、ホコリを落としたりということで開閉するものです。
何気ない動作ではありますが、窓回りのかべには、日ごろの開閉により力が加わってしまうために、ダメージが蓄積されていき、最終的にひびという形で蓄積されたダメージが現れてしまいます。
ひびを放置すれば、そこから水が入り込み、建物の寿命を損なうので一刻も早い修繕が必要です。