瓦屋根の一般的な特徴は、耐久性が高いことと、瓦と屋根の表面の間に隙間があるので、断熱性を考慮しなければならない点、風合いがあるので、そのデザイン性を生かすことができることなどが挙げられます。
瓦は粘土を焼いてつくられ、いぶし瓦と釉薬瓦があります。
初めは銀色に輝き、経年と共に渋みが出てくるのがいぶし瓦で、さまざまなカラーバリエーションが楽しめるのが釉薬瓦です。
瓦屋根の特徴で特筆すべきなのが、耐久性です。
大地震でも来ない限りは、メンテナンスなしで長期にわたり使い続けることができます。
他の屋根材と違って長期間使っても美観が落ちることは無く、年季が感じられる独特の風合いをだします。
耐火性や防水性など、屋根材に必要な性能を十分備え、日本の風土に合った屋根の材料です。
瓦は他の屋根材に比べて重いために、地震時には不利に働きます。
建築基準法では瓦屋根の木造建築は、筋違いなどの耐震壁を多めに入れるように定められています。
瓦の価格は鉄板やコロニアルなどの屋根材と比較すると高くなりますが、長期間使用することを考慮すると経済的な材料です。